【手紙・文書】頭語と結語の意味や使い分けを詳しく解説!!ビジネスにもプライベートでも使えます

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頭語と結語。何となく聞いたことがある方は多いと思います。

改まった手紙やビジネスのシーンでメッセージを送る時に「拝啓」「敬具」などを付けることがありますよね。あれを「頭語」「結語」と呼びます。

しかし、意外としっかりとルールを理解して使い分けている人は割と少ないです。

確かに、つい何も考えずに最初に拝啓、最後に敬具を付けてしまいがちですよね。

そこで本記事では頭語と結語の意味、使い方を詳しく解説しようと思います!マスターすればより丁寧な手紙やビジネスメールを書けること間違いなしです!

それでは行ってみましょう!

1.そもそも頭語、結語の意味って?

頭語の意味

頭語とは、簡単に言ってしまうと「こんにちは」の意味を持つ言葉です。

手紙や文書の書き出しの部分に使用されるという認識で大丈夫です。「どうもこんにちは」とは書かず「拝啓」などとすっきり書いた方が格好いいですもんね! (個人の感想)

「拝啓」だけでなく「拝復」「謹啓」などシチュエーションによって使い分けるのが基本です。それに応じて「結語」も変わってくるのですが、詳しくは後述いたします。

結語の意味

頭語の反対で「結語」とは、「さようなら」の意味を持ちます。

頭語と同じく、手紙や文書の最後に使用されるという認識で大丈夫です。

結語は、文頭に使用した頭語によってどれを使うかが変わるという特性を持ちます。そのため、書き終えた後、頭語と照らし合わせて正しい結語を使ったかどうかを確認するとよいでしょう。

頭語と結語の使い方

それではさっそく具体的な使い方を解説していきます。

前述のとおり、シチュエーションによって使う種類は変わりますので、それぞれ分けて解説していきたいと思います。

結構細かく分かれますが慣れればなんてことはありません!!

1.一般的な手紙や文書

まずは一般的な手紙や文書について解説いたします。

特に手紙では、これが最も使う機会が多いものと思われます。

 頭語:拝啓/拝呈/啓上/一筆啓上/一筆啓上いたします/一筆申し上げますハガキで失礼します
 結語:敬具/拝具/敬白/不一/かしこさようならごめんくださいませ

おなじみの「拝啓」「結語」がありますね。これが一番無難かなあとは思います。

漢字二文字でなければならない決まりはなく、「一筆申し上げます」「さようなら」などを結語として使うこともできます。ただし、赤文字で書いたものは主に女性が使うものとなっております。7

※これ以降も本記事では女性が使う頭語と結語は赤字で表記いたします。

性別にかかわらず好きな言葉を使えばいいとは思いますが、とりあえず覚えておいて損はないでしょう。

ただし「かしこ」は柔らかい印象を与えてしまうためビジネスの場には不適切なので注意しましょう。

2.改まった手紙や文書

改まった手紙や文書を書く場合にも、頭語と結語には注意しましょう。

「改まった手紙って例えば?」という声が聞こえてきますので説明いたしますと・・・。

会社の上司に宛てた手紙や、かつての恩師に宛てた手紙など最大限の敬意を払う必要がある手紙のことを指します。単なる友人や知り合いであれば、先ほど紹介した「一般的な手紙」で大丈夫です。

特にビジネスの場なら出番があるかも知れませんね

 頭語:謹啓/謹呈/粛啓/謹んで申し上げます
 結語:謹言/謹白/敬白/再拝/かしこごめんください

見慣れない言葉がならんでいますが、意味は同じなので大丈夫です。改まった手紙や文書でミスはしたくないものです。頭語と結語のチェックはよりしっかりと行いましょう。

3.同じ用件で再度手紙を送る場合

同じ用件で再度手紙や文書を送る場合にも専用の頭語と結語があります。

 頭語:再啓/再呈/追啓/重ねて申し上げます
 結語:敬具/拝具/敬白/不一/かしこさようならごめんくださいませ

頭語こそ特殊ですが、結語は一般的なそれで大丈夫です。頭語だけ注意しましょう。

4.相手に返事を送る場合

相手からの手紙や文書に対し、返信する場合の頭語、結語もご紹介いたします。

 頭語:拝復/復啓/御状拝見/謹答/ご返事申し上げます/お手紙ありがとうございました
結語:敬具/拝具/敬白/不一/かしこさようならごめんくださいませ

結語は通常のそれと同じで大丈夫です。頭語だけ気を付けましょう。

5.前文を省略する場合

お次は前文を省略するケースを解説いたします。

前文を省略すると言っても、いまいちピンとこない方も多いと思うのでご説明いたしますと、手紙には本題に入る前の「前文」を書くことが多いです。季節の挨拶がメジャーでしょうね。

しかし、手紙の種類によっては前文を省略する場合があります。急用だったり、用事の内容だったりと理由は様々ですが、そんなときに使うのが下記のような頭語、結語です。

 頭語:前略/冠省/略啓/前略ごめんください前文お許しください
 結語:草々/不備/不一/不尽/かしこさようなら

頭語、結語両方特殊な形になるので注意しましょう。

前文を書かないのであれば、上記の言葉を使うということを抑えておけば大丈夫です。ちなみに、ビジネスの場では迅速なやり取りのため前文を省くことは多いです。

6.急用の手紙

急用の手紙の場合は以下のような言葉が用いられます。急いで手紙を書く必要があった場合に使いましょう。

 頭語:急啓/急白/急呈/取り急ぎ失礼いたします走り書きでお許しください
 結語:急白/不一/草々/不備/不尽/かしこさようなら

上記のような言葉が使われる場面としては、病気で入院した人に宛てたお見舞いの手紙や、家事や災害にあった人への手紙が挙げられます。

急いで筆を執りました!!というのが伝わるのでぜひ使ってみてください。

頭語が要らないケース

長々と頭語と結語について説明してきましたが、時には頭語、結語が不要になる場合もあります。

それは、手紙を出す相手が自分と親しい場合です。

普段から交流のある友人などの場合は「拝啓」などを書かず、いきなり時候の挨拶、「前文」から書き始めて大丈夫です。

頭語と結語を省く際は必ず相手と自分との関係性に注意しましょう!

また、ビジネスメールではわざわざ頭語と結語を使用する必要はありません。

ビジネスメールはとにかく迅速なやり取りを良しとします。いちいち「拝啓」などと書くのは少し悠長ですね。

普段から使っているであろう「お世話になっております」「何卒宜しくお願い致します。」といった文で十分です!

省く際は必ず「省いて大丈夫かな?」と振り返るようにしましょう。

まとめ

以上、頭語と結語の解説でした。一見難しそうですがルールを覚えてしまえばさほど難しくはありません。「拝啓」「敬具」だけではないので色々使ってみてはいかがでしょうか!

使いこなすとかなり大人っぽい文章が書けますので!

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

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