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2月に手紙を書きたいあなたへ。書き出しや時候の挨拶を例文付きで解説!

この記事は、2月に手紙を書きたいけれど、時候の挨拶や書き出しが分からない。そんな方のための記事となっております。

さて、手紙を書く上で難しいのが書き出し、時候の挨拶です。確かに難しいですよね。季節を交えた挨拶をしろ!と言われても何を書いたらいいかよく分かりませんよね・・・。適当にメッセージを送れるSNSやLINEと違う点です。「2月って節分以外で何かあったっけ・・・」と考え込んでしまうのは私だけではないはず。

手紙の書き方を書き出しから例文付きで解説!覚えてしまえば意外と簡単? – 弱い男の歩き方 (yowaaruki.com)

上の記事では基本的な手紙の書き方を解説しています。ぜひチェックしてみてください。

しかし!!ご安心を・・・。このような時候の挨拶には季節ごとに「定番ネタ」というものがございます。ここから適切なものを選んで文章に組み込めばいいだけです。というわけで、本記事では、手紙に使える2月の季節感を表す言葉や、代表的な記念日などをご紹介したいと思います!

2月の季節を表す言葉

多くの場面で使えるのが季節を表す言葉です。堅苦しい印象を与えるので、中でもビジネスなどの改まった場面で使うのに適しています馴染みのない言葉ばかりですが、使いこなせればカッコいいです!2月4日(立春)〜2月下旬までの「余寒見舞い」にも使えるものもあるので要チェックです!

それでは2月の季節を表す言葉をご紹介いたします。

晩冬の候

「晩冬」とは、その名の通り冬の晩、つまり冬の終わりを表す言葉です。

ただ、注意しなければならないのは、あくまで2月の頭の立春までしか使えない言葉であるということです。立春を過ぎれば暦の上では春ですからね。意外と忘れがちです。

2月だと1日や2日、3日あたりにしか使えないと考えると期間限定もいいところですね・・・。それでは例文です。

晩冬の候、○○様はますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

「晩冬の候」、というワードにお決まりの挨拶を組み合わせてみました。

立春以前であればぜひ使ってみてください!

立春の候

こちらの「立春」という言葉は聞いたことがある人も多いかも知れません。その名の通り、この日から暦の上では春を迎えることとなります。

立春を過ぎた2月上旬から中旬にかけて、季節の挨拶に「立春」を使うのが一般的です。それでは例文です。

立春の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
立春とは言え、まだまだ寒いのが2月ですよね。「立春ですがまだまだ寒いですよね」といった表現はとてもよく使うので覚えておくとよいでしょう。

余寒の候

「余寒」は立春後に使える季節の言葉です。「立春後ですがまだ寒いですよね」というニュアンスを持っています。

使える期間は立春後(2月4日頃)から啓蟄の前日(3月5日頃)までです。おおよそ1ヵ月も使えますね!お得です!

それでは例文です。

余寒の候、平素より格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。

一つ注意すべきなのは、2月の末にもなると地域によっては少し暖かくなっている場合もあるということです。差し出す地域の気候を把握しておくといいかも知れませんね。

梅花の候

「梅花の候」も2月に使える時候の挨拶ではありますが、特にいつまで使えるといった決まりは存在しません。梅の花自体、早いところでは1月に咲き始めますが、中には3月に見ごろを迎える地域もありますからね。とりあえず2月中なら使っても問題ないでしょう。

梅花の候、皆様にはお元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます

春寒の候

お次は「春寒」です。「余寒」同様、立春から啓蟄の前日(3月5日頃)まで使うことができます。春寒もまた、「暦の上では春ですけどまだ寒いですね」という意味を持ちます。

余寒とそれほど意味は変わりません。それでは例文です。

春寒の候、皆様ご無事でお過ごしでいらっしゃいますか

向春の候

向春もまた、立春後(2月4日頃)から啓蟄の前日(3月5日頃)まで使える季節の言葉です。使える期間は同じですが、前述の「余寒」、「春寒」と比べるとニュアンスが異なります。

「余寒」、「春寒」はあくまでも「春だけどまだ寒いよね」という意味を持つのに対し、向春は「徐々に春になってきましたね」というニュアンスを持っています。

手紙を出す前に、気候をしっかりと確認してから使いましょう!

向春の候、皆様ご無事でお過ごしでいらっしゃいますか

親しい人への挨拶

ビジネスなどの場面では、どうしても上記のような型にはまった挨拶が主流になるのですが、親しい人には割と自由に書けます。

ただし、これから紹介する挨拶はいずれも親しい人に宛てた手紙に使われるものです。ビジネスの場では使われないことが多いので気を付けましょう。

季節感を表す挨拶

冬の寒さや季節の花を題材に、思い思いに書いてみましょう。何個か例文をご紹介いたします。

  • 残寒の厳しい中にも梅の便りが届く季節となりました。お変わりありませんか。
  • 暦の上では春なのに、冷え冷えとした日々ですね。お元気ですか。
  • 肌を指す寒さの中にも春の香りが漂う季節となりました。いかがお過ごしでしょうか。
  • ネコヤナギの花穂が冬風で揺れています。

2月の行事

他にも、2月の行事である節分やバレンタインデーを絡めるのもよいでしょう。

  • 「鬼は外」「福は内」の声が春を知らせてくれるようです
  • 寒さの和らぐバレンタインデーですが、私の心は冷え切ったままでございます

よりカジュアルな印象を与えますね。

結びの挨拶

結びの挨拶ですが、寒さの厳しい2月らしく、寒さを気遣う文を書いてあげるとよいでしょう。さらに、2月が終われば徐々に暖かくなることに着目し、「もう少しで春ですね!」といった内容で相手を元気づけてあげるとさらに優しい挨拶になるでしょう。

例文をいくつかご紹介します。

  • 春の訪れが待ち遠しいですね。お互い風邪などひかぬよう気を付けましょう。
  • 春はすぐにそこまで来ています。もう少しの辛抱ですね。
  • 寒さも和らいでくるころだと思いますが、健康第一でいきましょう。

2月の風物詩

2月の風物詩をまとめて紹介いたします。

好きなものを選んで、ぜひ使ってみてください!

節分、豆まき、バレンタインデー、チョコレート、さっぽろ雪まつり、建国記念の日、合格発表、梅見、インフルエンザ、三寒四温、針供養、梅、水仙、ヒヤシンス、クロッカス、ネコヤナギ、ふきのとう、うぐいす、など・・・

まとめ

2月の手紙を書く際は、まず相手と自分との関係を考えてみましょう。

かしこまったビジネスの場では、型にはまった季節の言葉が無難ですが、親しい間柄なら風物詩を取り入れましょう。

2月ならではのイベントに触れるも良し、寒さを心配するも良しです。書き出しや結びといったルールが少しややこしいかも知れませんが、ネットに普及した今だからこそ相手に好印象を与えることができると思うので、ぜひ手紙を書いてみてくださいね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!