就活を経て必死の思いで入った会社。新入社員の大半は若さを武器に仕事への情熱を燃やしていることでしょう。
個人的には会社では頑張り過ぎずにプライベートを充実させるライフスタイルを推していますが、頑張ることはいいことです。しかし、入社後、そんな若者を使い潰す悪鬼羅刹の存在をご存知でしょうか。
それがブラック部署です。
会社全体ではホワイト企業のように見えますが、特定の部署のみ劣悪な労働環境に晒されているケースというものが存在します。会社の組織形成が上手くいっておらず、特定の部署に過度な負担がかかる状態になっているのでしょう。
このブラック部署の厄介なところは、入社前の段階では気付きにくいという点です。いくら実態を暴こうとして鋭い質問を投げかけても、人事担当者は涼しい顔をしてホワイト部署の情報を話すでしょうしね。
となると我々に出来る行動はただ一つ。入社後にブラック部署を特定し、上手く回避することです。
上記のような特徴を持った部署を回避し、ホワイト部署の席を勝ち取る方法を紹介いたします。
会社によっては研修期間があると思います。めんどくさいと感じるかもしれませんが、会社の各部署を俯瞰視点で見れる超貴重な期間です。配属先が決まっていない段階では、人事へのアピールもしやすいので、この期間でブラック部署を見極めることが出来れば最高です。
そこで有効なのが業務時間終了後の各部署の様子を見て回ることです。これはマジでおススメです。
研修期間だけ新入社員に優しいような蟻地獄部署を一発で見分けることが出来ます。殆どの人が定時で帰ろうとしないならアウトです。間違いなくこの部署は激務に追われていることでしょう。
研修期間中の私はほぼすべての部署を見て回りました。忘れものだとか適当な理由を付けましたが結構怪しまれていましたが、背に腹は代えられません。そして部署内で唯一、セクハラパワハラにサービス残業とクソの3段構えを取っている部署を突き止めました。定時を過ぎても誰一人帰らない異様さに気づき、アンテナを貼ることが出来たのです。
定時で帰れない部署は何らかの訳ありです。怪しいと思ったら徹底的に洗い出してやりましょう。
もしも自分がリサーチを怠り、人事に働きかけなかったら恐らくこの汚物のような部署に配属されていたと思います。この手の部署は常に人手不足ですからね。
仕事はきつくとも、残業が多くとも優しい人たちと働ければいいや!と考えている方もいるかも知れません。
しかし、その考えは結構命取りになります。というのも、忙しいブラック部署には怖い人が多い傾向にあるのです。その理由はブラック部署の抱えている問題にあります。
そもそも、ブラック部署が生まれてしまう大元の原因は業務の忙しさです。仕事が忙しくなくて暇なのであれば長時間の残業など発生するはずがありませんしね。
そのような環境だと「ミスが許されない」職場が形成されてしまいます。社員のたった一度のミスであろうと、余裕が無いためリカバリーの手段があまりにも少ないのです。
リカバリー出来るミスであれば「次は気を付けろよ」で済むでしょう。しかし、ミス1つリカバーできない職場でミスが起こるとどうなるでしょうか。 その怒りはミスをした社員に向けられます。大声で怒鳴り散らしたり椅子をけったりなど、おおよそ文明人とは思えない奇行に走る上司は余裕のない環境にすっかり打ちのめされてしまっているのでしょう。
不機嫌は職場全体に伝播していきます。怒り散らしている人間が職場に一人でもいると、周りの人間の生産性が大きく落ちることが科学的に証明されている以上、仕事の効率も上がりません。職場環境の改善は望み薄です。
以上のことから、配属前に、働いている人たちの機嫌や顔色を伺い、殺伐とした雰囲気があれば全力で回避しましょう。人事に「この部署だけは止めてくれ」と頼めば会社の規模にもよりますが割と通ります。
ここで1つ、まとめです。
怖い人がブラック部署に入るのではない
ブラック部署が人を怖くするのだ
ブラック部署というのは巧妙にその毒牙を新入社員に隠すことでしょう。入る前から幻滅されたり配属を拒否されたりするとたまりませんからね。
ならば手段は選んでいられません。先輩方に直接各部の評判を聞いてみましょう。何もその先輩が実際に所属している部の事だけに絞る必要はありません。むしろ自分とは無関係の部について話していただいた方が、よりリアルで過酷な現実を教えてくれたりします。
私が希望部署を決めかねていた頃、入社二年目の先輩に話を聞く機会がありました。
すると不満が出るわ出るわ……。完全に居酒屋でくだを巻く親父の顔になっていました。
一対一で会話をすることでかなりリアルな実情を聞き出すことが出来ます。話しやすい先輩を見つけたらぜひとも声をかけてみましょう。
声をかけるのは勇気が要りますが、この後ブラック部署に配属されて地獄を見るよりかはずっとマシです。
ただし、声をかけるのはできる限り年代の近い先輩にしておきましょう。というのも、年齢が高くキャリアを積んでいる先輩だと、会社のブラック体制に疑問を持たなくなっていたり洗脳完了妙な帰属意識を持っていたりと、正確な情報を得ることが出来ないケースがあるからです。
以上、私がブラック部署を回避するために取った行動でした。実際私は他の同期が残業に苦しめられる中、堂々の定時帰宅を実現しています。友達がいないのは内緒です。
もしもブラック部署に配属されてしまったら逃げてしまうのも手です。ブラック部署は往々にして人手が足りませんので、異動を申し出たところで受け入れてもらえる可能性は僅かです。
自分の身体を第一に働くのが一番ですからね。頑張ってホワイト部署を探し当てましょう!
汚ねえブラック部署は滅びろ!!
ヒカゲ 20代にして自らのスペックの低さから、職場では窓際一直線系男子。趣味はスキーや旅行、漫画やゲームと多種多様です。物を書くのを苦としない特殊な生態をしており、手紙やメールなどの研究中!