手紙は、メールやSNSが普及した今だからこそ、自分の気持ちや誠意を相手に伝える手段としてとても便利です。
しかし、手紙を書きたいけど、一体どんなペンを使うといいか分からない。そんな方も多いのではないでしょうか。正直何で書くか迷いますよね。マナーは難しい・・・。
「シャーペンは失礼なのでは?」「ボールペンを使っていいの?」「筆ペンじゃないとダメ?」
この記事ではそんな疑問にお答えいたします。
それでは行ってみましょう!
シャーペンはとてもなじみ深いペンですよね。消しゴムで消せますし、最近のものは持つ手も疲れにくいです。消しゴムに芯を刺して遊ぶと楽しいという隠された効果もあります。
学生時代にお世話になった方も多いのではないかと思います。
そんなシャーペンですが、手紙では基本的に使えません!
失礼に当たると言って過言ではありません。そもそも手紙に限らず、かしこまった文章では基本的に鉛筆やシャーペンはタブー視されています。後で書き換えられてしまうものはやはり「軽さ」が感じられてしまうのでしょうね。
シャーペンや鉛筆は、手紙においては下書きという役割を持ちますので、清書には使わないのが無難でしょう。確かにシャーペンには間違えても消しゴムで消せるというメリットはありますが、どんなに丁寧に消しても汚れがどうしても残ってしまいます。
汚れという観点で見ると、「後から汚れやすい」というのもシャーペンが避けられる理由です。シャーペンは黒鉛という物質をインク代わりに使っているのですが、書いた後指で軽くなぞるだけで黒い粒が広がり、汚れてしまうケースがあるのです。
手紙は誠意や気持ちを伝えるものでもあるので、汚れはもちろんタブーです。使うメリットも正直無いかなあと思いますね。
例外としては、書き手が「小学生くらい」の場合、そして災害が起こり、シャーペン以外の筆記用具が調達不可能になった時くらいでしょうか。
小学生くらいであれば鉛筆やシャーペンで書いたとしても「あら可愛い」といった感じで許されるでしよう。
手紙では、シャーペン、鉛筆は下書きに留めておきましょう!
ちなみに私が手紙を書く時には、必ずシャーペンや鉛筆で下書きをしています。修正が効かないので心臓バクバクです。シャーペンくんいつもありがとう。
続いてご紹介するのはボールペン選手です。こちらも普段使いする馴染みのある筆記用具です。
仕事でも勉強でも大活躍ですよね。ボールペンが最も扱いなれている、という方も多いのではないでしょうか。
そんなボールペンですが、手紙で使っても大丈夫なのでしょうか。結論から申し上げますと
使っても大丈夫だと思います!!
はい、「だと思います」という曖昧な表現になってしまいましたが、それには理由があります。正直、人によって意見が異なる部分だからです。
ボールペンはあくまでメモ書きのような印象を与えてしまうという意見もありますし、ボールペンでも丁寧に書きさえすれば失礼には当たらないという意見もあります。
あくまで当ブログの意見としては、ボールペンを使っても大丈夫という結論になります。
最近のボールペンは性能も上がっていますし、丁寧な字を書くためのボールペン講座なるものも人気です。ユーキ〇ンとかですね。
ボールペンによる字の地位自体も上がっていく中で、後述の万年筆や筆ペン以外は認めない!!というのは時代錯誤な気がしてならないわけです。
修正の効かないインク文字、さらに乾いてしまえば後で触れても汚れにくいですので、手紙に求められる要素はコンプリートしていますし問題はないでしょう。
ただし、正式な文書(結婚式や葬式に使うものなど)の場合はボールペンではなく筆ペンや万年筆を使いましょう。ボールペンではどうしてもラフな印象を与えてしまいます。
書き出す前に、それがどれだけ改まったものなのかを理解しておくとよいかも知れません。
なお、ボールペンにはカラフルなものも多いですが、基本的に黒を使いましょう。色を付けたいときは、相手と自分の関係を見て「親密だ!」と思ったら使っても大丈夫でしょう。
最後に万年筆です。薄々感づいているかも知れませんが、
筆ペンや万年筆は最強のカードです。
シャーペンはそもそも例外を除いて使えませんし、ボールペンには「筆原理主義者」という弱点があります。差し出す相手や場面によっては突っ込まれることもあるかも知れません。
しかし、筆ペンや万年筆ならそんなことはありません。どんな状況でもケチを付けられにくい安全な筆記用具というわけです。
文字を書くのに慣れている方は迷わず筆ペン、万年筆で書いてしまっていいと思います。
他のペンには無い特徴として、自分の思いを字に反映させやすいというものがあります。シャーペンやボールペンは、字の上手い下手はともかくインクや黒鉛の出方は一定です。
しかし、筆ペンや万年筆はどうでしょうか。筆を紙に押し付ける強さ、筆の軌道などで大きく文字の印象を変えることができます。これは「書道」というジャンルの存在がその裏付けでしょう。書道家の書く文字はどれも独創的で人々を魅了します。
ボールペンやシャーペンではそうはいかないでしょう。表現の幅に限界があるという訳です。
なので、字に自信があるならとてもおススメです!!
デメリットとしてはやはり敷居が高いことですね。慣れないうちはどうしても字が崩れたり潰れたりしてしまうことが多いです。
筆ペンや万年筆の練習帳なら書店に売られていますし、購入して練習してみるのもありかも知れませんね。
特に目上の人への手紙やあらたまった場では筆ペン一択です。多少難しくともチャレンジしてみることをおススメします。
字が壊滅的に下手な筆者でもそこそこ見れる字は書けるようになりました。何の心配も要りません。
筆最強!筆最強!
いかがでしたでしょうか。シャーペン基本はNGというのはよいとして、ボールペンを使うか否かは悩みどころですね。
迷ったら自分が今書こうとしている内容、相手方との関係を考えてみましょう。自ずとどのペンを使うべきかが見えてくるはずです。
何を使うかは状況によりますので!
また、慣れないうちはボールペンを使って、慣れてきたら万年筆にチェンジ!というのも面白いかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。よい筆ライフを!
ヒカゲ 20代にして自らのスペックの低さから、職場では窓際一直線系男子。趣味はスキーや旅行、漫画やゲームと多種多様です。物を書くのを苦としない特殊な生態をしており、手紙やメールなどの研究中!