男性にとってモテないことは言うまでもなく大きな苦痛でしょう。告白しても振られるか、あるいは自分に自信がなくて告白すらできないか、そんな男性は結構多いのではないかと思います。
かくいう私も、電車でカップルを見つけると心臓が握りつぶされ周囲に鮮血の花が咲く気分になります。決して自分には届かない世界を見せつけられているような気がして酷く落ち込むこともあるでしょう。
そんな我々は心のどこかで思っているはずです。「どうせモテない自分には結婚なんて無理」
しかし、冷静に考えてみましょう。果たして結婚というのは現代を生きる男性にとって必須なのでしょうか。それに代替する何かを見つければもはや不要なのではないか・・・・・・。
ということで、本記事では、結婚がもはや必須ではない理由と「モテない男性」が結婚を必要とせずに、なおかつ幸せに生きる方法を解説していこうと思います。
本題に入る前に一つの疑問を解消しなければならないでしょう。本記事では前述の通り、男性が結婚せずとも幸せになる方法を考察していくわけですが、それは「結婚なんてしなくていい」という思想を前提としています。「男性として無責任だ」「結婚するのは人として当然なのではないか」という意見もあると思うので、男性が現在置かれている状況を元に、恋愛弱者が恋愛競争から降りても良い理由を解説してきます。
まず、男女ともに相手に求める理想像がどんどん高くなっているという問題があります。一昔前なら、男性は取りあえず仕事、女性は取りあえず家事と育児というふうに分業がされていました。それ自体は褒められたものではありませんが、1つのことに打ち込めばいいわけですからある意味楽なのです。
ですが最近のトレンドはどうでしょうか。積極的に家事や育児を行う育メンと呼ばれる男性がもてはやされたり、バリバリ働き出世を狙う働く女性が注目を浴びています。
それ自体は何の問題もないですね。しかし、問題はそれによる負担の増加は徹底してスルーされている点にあります。例えば先程取り上げた「育メン」という単語、素敵ですねー。この記事を書いている私には無縁の言葉です。しかし、このワードが日本の男性の働きすぎ問題と共に語られることは殆どありません。テレビ番組のコメンテーターはただただ家事をする男性を称賛するだけでしょう。
2011年時点のデータを見てみると日本の男性の内、週50時間以上働いている人の割合は、38.8%に登ります。これは韓国と並び、世界的にも最高レベルの数字です。アメリカやイギリスはいずれも20%を下回っており、ノルウェーやオランダに至ってはそれぞれ4.5%、1.1%と非常に低い数字です。
そんなにも働きすぎな男性たちに、「家事や育児をしろ!」と言ったところで現実的ではありません。かといって、家事や育児だけを行う主夫が最も好ましい男性かと言われれば、誰もが否定するはずです。早い話が、メディアや世の中は、男性に今まで通りフルタイムで働きながら家事までこなすことを求めているのです。多くの男性がフルタイムで先も見えない中仕事をしている事実を放置したまま、「育メンプッシュ」を行った結果、(他の要因も絡んでいるのですが)事件は起きました。男性の理想像は
というなろう小説でも読み過ぎたかのような超人にまで膨れ上がってしまったのです。
女性側にも同じような圧力が存在することも忘れてはいけません。社会進出が進む一方でまだ大半の家事をこなすことも、社会進出することも期待されています。これも現実を無視して「バリバリ働く女性」をプッシュしすぎた弊害です。確かに、男子も1993年からは女子同様に中学校で家庭科を習うことが義務付けられましたし、1994年には同様の動きが高校でも起こりました。それでもまだ、日本では女は家庭という意識が抜けきっていないのです。今の女性の理想像も似たようなもので、「家事を一通りこなしながら正規雇用で働くひと」となっているでしょう。男性よりかは家庭方面を主軸にしているような印象を受けます。
では、今後このような問題がすぐに解決するかというと、そうでもありません。近年では離婚率も増加し、明らかに結婚相手に対する満足度は下がっています。果たして、結婚に大した熱意も無いのにこの過酷すぎる夫婦関係に身を投じる意味はあるのでしょうか。自ら認識を改め、共に夫婦として「求めすぎない結婚生活」が可能であれば全力で努力しましょう。しかし、結婚に大きな熱意の無いまま相手を探しても、お互いに大きくなりすぎた理想に押し潰されてしまいます。
まずはっきりさせなければならないのが、自分が結婚したいのはなぜか、という点です。結論から申し上げますと、誰でもいいから結婚したいと考えている方は結婚しない方がいいです。年収800万以上でフツメンなら誰でもいい!年齢が若くて美人なら誰でもいい!という発想の場合も含みます。要するにそれは誰でもよくないということですからね。
結婚はもはや幸せになるための手段の一つに過ぎません。それを無視して結婚をゴールにしてしまうと、個人主義の傾向が強い現代人は高確率で不満足感のある結婚生活を送ることになるでしょう。つまり順序の問題なのです。「この人と暮らしたい!」と思った上で、年齢や年収で相手を吟味するのならまだしも、最初から高収入や家事万能といったスペックありきで相手を探すべきではありません。
マッチングアプリや結婚相談所で、やたら高望みをする利用者の話を聞きますが、それは当然です。彼らはあくまで「自分を幸せにしてくれる何か」が欲しいだけなのですから。根本に相互理解が無い婚活はもはやショッピングと変わりません。確かに、どうせ「自分を幸せにしてくれる何か」を頑張って購入するなら、性能のいいものを買いたいですよね。
このような条件ありきでの結婚は悲劇しか生みません。結婚したいのなら、やるべきことは、結婚相談所に自分勝手な条件を登録することではなく、今、自分に幸せにしたいと思える人がいるかをよく探してみることです。いないのであれば、結婚から降りるか、外の世界で多くの人と接して、先入観無しのコミュニケーションを取らなくてはならないのです。
以上の理由から、結婚している自分が欲しいだけと気付いて、結婚から降りると言う行為はある種の誠意ある行動だと思います。
結婚をしないということは、女性への欲求を抑える必要があると言うことです。妻も恋人もいないのにもかかわらず、内心女性と一緒にいたいと思い続けて生活していてはいつか心は限界を迎えるでしょう。
その問題を解決するカギはずばり、「男同士のコミュニティ」にあります。
男性には本来、女性との関係と同等かそれ以上に、男性同士のコミュニティに深い関心を持つ性質があるのです。そのメンバーとの関係が深いほど、それ以外の人物との関わりが薄ければ薄いほど、その効力は強くなります。
これは、身の回りでは、男性だけの部活動や軍隊でよく見られます。どちらも、このコミュニティ以外の人物との関係が薄くなるほどに、深い交流をするため発生しやすいのです。力を合わせ物事を成し遂げるパワーを生み、圧倒的な絆と充足感を得るため、まさに女性要らずと言えるのではないでしょうか。
ですが、これには有害な面もあります。例えば、女性を親密なものとして認識できなくなる、また、生身の女性との関係よりポルノを好むようになったり、暴力的になる恐れもあるようです。
(参考 男性劣化社会)著:フィリップ・ジンバルドー・ニキータ・クーロン
ですが、このデメリットが害をなさないような生き方を、もしも選択できればどうでしょうか。DVのリスクが上がるなら家庭を持たなければいいし、女性を理解できなくなったとしても、恋愛や結婚から降りた生活をするのであれば実害はありません。幸せが多様化してる今、このようなコミュニティで幸せを得られるのであれば何ら問題は無いはずです。事実、大手ポルノサイト、「pornohub」のアクセス数はサッカーなどの大きな試合がある時に大きく減少するようです。日本では馴染が薄いかも知れませんが、男たちはスポーツバーで一丸となり贔屓のチームを応援しているのでしょう。まさに男性が結婚をぜずとも生きていくためのヒントではないでしょうか。我々はすぐにでも男子学生のノリを取り戻せるのです。
以上のことから、人間関係が得意ではないという方も、少し勇気を出して男性同士のコミュニティに属してみるのがよいでしょう。趣味を一緒に出来る人、仕事の愚痴を言い合う人でも構いません。ゲームのランクマッチを一緒に戦うグループなんてのも素晴らしいです。
既存の幸せに縛られないためには代替の原則です。代わりとなるグループをいかにつくるかが、恋愛と結婚から降りる生き方の近道なのです。
男同士のコミュニティを満喫するのも良いですが、それだけでなく「本音を言い合える環境」を忘れず作ることが真の幸せを手繰り寄せます。
というのも、男性は本音をさらけ出すのが苦手です。特に弱音を吐くことについては特に苦手、という男性は非常に多いです。原因を話し出すと長くなってしまいますが、ざっくりいうと「男なのだから強くなくてはならない」と無意識のうち刷り込まれてしまうからです。そして共感能力も女性より低い傾向があります。男性はあくまで競争を求められて育つ生き物です。それと対極に位置する共感能力が低いのも頷けます。
深い関係を持つ男性だけのグループでなら、本音を暴露しあうのもさほど難しくないと思います。女性がいるとどうしても男性は見栄を張ってしまうものです。
「男も弱音を吐いていい」これを忘れないようにしましょう。
ハードルが高ければ、このように直接でなくともリモートで胸の内を明かすのもいいかも知れません。
女性との関わりが無いとインターネットを利用した、ポルノの利用時間が増える傾向にあります。確かに男性の欲求を短時間で、しかも多くの場合無料で満たしてくれる便利なものですが、使い過ぎると取り返しのつかないことになります。
皆様は報酬回路という言葉を聞いたことはあるでしょうか。人は行動を起こすとき、多かれ少なかれリスクを負うことになります。その恐怖に負けず行動する時にこの報酬回路が活性化するのです。
無料であっさり見られるポルノはそんな報酬回路を鈍らせる効果があります。本来性行為というのは男性の最終目標とも言える立ち位置でした。しかし、ポルノはそれを疑似的に、簡単に手に入れてしまうのです。となると、人の脳は厄介な勘違いをします。
「リスクなく性行為できるなら頑張る意味ないんじゃねえか?」
はい、頑張ると言うのは人間にとってはリスクです。悪い冗談のようですが、脳はそれを全力で回避するようになるのです。
モテないならモテないなりに行動する必要があるのは今までの記事でご理解いただけたと思います。ポルノに時間を使い過ぎると、行動力が奪われ無気力状態となってしまうので、ポルノの利用は最小限に抑えるとよいでしょう。
報酬回路を鈍らせず欲求を発散するには、性的な興奮を、容易に手が届かない場所に置くのがベターです。高級な風俗店を、お金を貯めて時々利用するのはどうでしょうか。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。長々と独身ライフを楽しむコツを語らせていただきました。コツは三つ、男性同士のコミュニティを作り結束を強めること、自分は果たして結婚したいのかどうかを見つめなおすこと、ポルノの利用時間を減らすことです。
結婚しないことはかつてネガティブなイメージを持たれがちでしたが、最近は敢えて結婚しない生き方も注目されてきています。自分にふさわしいのは独身ライフか、それとも結婚生活に向いているのか、自分に合った方を選択しましょう!
ヒカゲ 20代にして自らのスペックの低さから、職場では窓際一直線系男子。趣味はスキーや旅行、漫画やゲームと多種多様です。物を書くのを苦としない特殊な生態をしており、手紙やメールなどの研究中!